会長挨拶

会長:臼田 和生 写真
第25回日本クリニカルパス学会学術集会
会長 臼田 和生
(富山県立中央病院 院長)

この度、第25回日本クリニカルパス学会学術集会を2025年10月17日(金)・18日(土)の2日間、富山市の富山県民会館および富山国際会議場において開催させていただくことになりました。北陸では、福井県で第15回学術集会(勝尾信一会長)、石川県で第17回学術集会(久保実会長)が開催されました。この富山県で第25回学術集会を開催できることを大変光栄に思っております。本学会役員、会員をはじめ関係各位の皆様に心より御礼申し上げます。

現在、医療を取り巻く環境は急速に変化しつつあります。働き方改革によりタスクシェア・シフトが進み、クリニカルパスに含まれる情報にも常に更新が必要です。また、少子高齢化とともに疾病構造が変化して、求められる医療のニーズと個々の医療機関が担う役割も大きく変わりつつあります。このような状況の中、持続可能な医療の実現においてクリニカルパスの果たす役割が益々大きくなっています。そこで本学術集会のテーマを「クリニカルパスで目指そうSustainableな医療」といたしました。このテーマのもと、本学術集会ではシンポジウム・パネルディスカッションを計19セッション企画しました。また、応募いただいた一般演題の中で、特にテーマとしたい演題を主題としました。さらに、招待講演、教育講演、委員会関連企画、ワークショップなどを通して、急性期医療から地域医療そして維持期医療の将来へ繋がるsustainabilityについてクリニカルパスを軸に皆で討論し、これまで培われてきたクリニカルパス活動をさらに深化させ、医療DXやAIなど様々な領域からもノウハウを集め、スタッフや組織や患者・家族そして地域全体を含む社会環境にもシナジー効果をもたらす新しいクリニカルパスについて追求していきたいと考えています。特別企画として富山県出身の女優・室井滋さんにもご登壇いただきますので、ご期待下さい。

富山県では、ほぼすべての主要病院が参加する「富山県クリニカルパス研究会」が2001年に設立され、新たなクリニカルパスのアイデアや運用方法、教育などの情報を長年共有してきました。今回の学術集会では、この富山県クリニカルパス研究会のメンバーも結集して、「ワンチーム富山」でクリニカルパスに関する研究、現状の総括、新たなクリニカルパスの未来像を発信する場を作ってまいります。

会場の富山県民会館と富山国際会議場はいずれも富山城に面した富山市の中心地にあり、富山駅からも徒歩圏内です。今年1月アメリカのニューヨーク・タイムズ紙が発表した「2025年に行くべき52カ所」に富山市が選ばれました。記事では、隈研吾氏設計の「富山市ガラス美術館」や9月1〜3日に開催される「おわら風の盆」が紹介されています。「おわら風の盆」は学術集会懇親会でもご披露いただく予定です。富山県には富山湾と立山連峰の雄大な景観があり、特に10月は立山黒部アルペンルートや秘境黒部峡谷の紅葉が見頃です。南砺市の世界遺産五箇山合掌集落、高岡市の国宝瑞龍寺や国宝勝興寺など歴史や文化に触れる見所もたくさんあります。また秋の味覚も豊富です。富山湾の恵まれた海産物を使った寿司は、「寿司といえば、富山」のブランディングのもと他では味わえない特別な一品が揃っています。秋はベニズワイガニが解禁され新鮮なカニ料理も楽しめます。良質な酒米と清らかな水が生み出す富山の絶品地酒と共に味わってください。

秋の富山は自然美と豊かな味覚が一層際立つ季節です。富山で学び、富山を観て味わって全国のパス仲間の絆が一層深まるよう、多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。